開催背景

経営学領域において、研究書を出版することについていくらかの盛り上がりがあります。それは研究の評価であったり、研究者としてのキャリアであったりとさまざまな文脈が考えられます。

そうしたなかで、「組織学会」では前回大会の武蔵大学大会にて「学術書籍出版への道」や「学術書籍出版を考える研究者のためのピッチ・セッション」が開催されました。「組織学会」は『組織論レビュー』シリーズの出版があり、研究の成果としての書籍出版をサポートしています。

組織学会 - 白桃書房 経営・会計を中心とした社会科学系出版社

ところが、論文の執筆とは異なり、研究書の執筆や出版についての包括的な知識はなかなか入手が難しいものです。これまで(COVID-19以前)は、学会懇親会であったり緩やかに暗黙知の共有がなされていたのだと思います。そうした偶発性を生み出すイベントが失われてしまい知識の移転が滞っているだろうタイミングにて「組織学会」のセッションがありました。

このような機会は意図的に用意されることにより、次の偶発的な知識移転に繋がるだろうと思われます。そこで、ちょうど若手研究者による研究書の出版が相次いでいるこのタイミングにて、研究書にまつわるエトセトラを大いに語る場を設けることにいたしました。開催にあたっての統一テーマは「今、研究者が書籍を出版する意義とは」です。

開催概要

日時

2023年3月6日14時〜17時

会場

対面会場:京都大学吉田キャンパス(具体的な教室は申込者にお伝えいたします)

オンライン会場:Zoom(パスワードは申込者のみにお伝えいたします)

https://us06web.zoom.us/j/86483843310

アジェンダ

テーマ 1「研究書の執筆、出版を通じた学び、内面の変化」(90分程度)

<aside> 🎙️ ごく最近研究書を出版された、または出版予定の若手研究者による座談会

</aside>

登壇者(順不同・敬称略)

中原翔(大阪産業大学)

社会問題化する組織不祥事―構築主義と調査可能性の行方

田原慎介(諏訪東京理科大学)

介護組織の共感ネットワーク―イノベーションの定着メカニズム

舟津昌平(京都産業大学)

制度複雑性のマネジメント - 白桃書房 経営・会計を中心とした社会科学系出版社

園田薫(法政大学)

外国人雇用の産業社会学 -- 雇用関係のなかの「同床異夢」| 有斐閣

司会:山田仁一郎(京都大学)